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第5試合


 リングのど真ん中に3万2000個以上の山盛りの画鋲が用意されたところに、東京世界ヘビー級のベルトを持った藤田が素足で登場。続いて大歓声の中、素足の葛西が登場。試合開始のゴングが鳴ると葛西が上着を脱いで上半身裸に。さらに下のハーフパンツも脱いでショートタイツ一丁になる。
 「ミノル」コールが起こるが、藤田は耳を塞いで脱ぐのを拒否。リングの中央に画鋲の山があるだけに何ともやりにくそうな両者。バックを取った藤田が葛西の顔面を画鋲に押し付けようとするが、葛西はサミングで脱出。

 すると葛西は「わざわざ(画鋲を)挟んでやることないんだよ」と言って、画鋲の横の空いているスペースで闘うことに。フライングメイヤーで画鋲の山に藤田を投げ込もうとするが、藤田も側転で見事にかわす。手四つの力比べになると、葛西が藤田を押し込んでいくが、ブリッジで耐えようとする藤田は頭の先が画鋲に触ったところで一気に押し戻す。
 体勢を入れ替えて藤田も葛西を押し込むが、葛西もブリッジで耐えると、もう一度藤田を押し込む。頭が画鋲の山についた藤田だが、その痛さを利用して葛西を肩口まで一気に持ち上げると、画鋲の山に足から降ろす。

 画鋲の山に素足で置かれた葛西は悶絶。飛び散った画鋲を拾った藤田は葛西の額に差していくが、落ちていた画鋲も自ら踏んでしまう。それでも藤田は葛西の頭を何度も画鋲の山に叩き付けると、上から踏みつけようとするが、かわされて画鋲の山に素足で誤爆!
 額に何個も画鋲が刺さった葛西は、画鋲を手にとって藤田の口に流し込むと、そこからエルボー。さらに口の中に無数の画鋲を入れた状態でスタナーを決めた葛西は、「じっくりじっくり行くぞ!」と叫んで、敢えてマットの部分にボディスラムで叩き付けていくと、逆片エビ固めへ。ステップオーバーされる前に着ていたTシャツを脱いで画鋲の山の上から被せた藤田はどうにか画鋲の山に胸から刺さるのを阻止。

 「これじゃあ効かねぇや」とTシャツを投げ捨てた葛西はラリアットで藤田を画鋲の山の上にダウンさせようとするが、相打ちで堪えた藤田は走り込んでくる葛西に画鋲を投げつけると弓矢固めへ。しかし自分の背中が画鋲の山に入ってしまい悶絶。「おかしくなってきたぜ〜」と絶叫した藤田は串刺しラリアットからRKOを狙ったが、葛西は逆に突き飛ばし、藤田は画鋲の山の上に落下。
 さらにジャーマンで画鋲の山の上に藤田を後頭部から叩き付けた葛西は、リバース・タイガードライバーで叩き付けるがカウントは2。画鋲の山をコーナー下に移動させた葛西は、「こんな試合形式嫌だー!」と叫んでからパールハーバー・スプラッシュを投下するが、藤田は剣山で迎撃。

 藤田は両手で画鋲をすくい取ると、まんべんなくリング上に撒いてからローリングクレイドルで回していく。「ミノル」コールが起こる中、アンクルホールドに捉えた藤田だが、葛西は画鋲を手に取ると藤田の顔面に投げつけて脱出。葛西が対角線をダッシュすると、藤田も画鋲を投げつけるが、葛西はゴーグルを付けていたためダメージなし。
 逆にジョン・ウーで藤田を画鋲の山まで吹っ飛ばしてロープに飛ぶが、画鋲を踏んでしまい悶絶。そこに藤田が近づいていくがショートレンジラリアットで迎撃した葛西はリバース・タイガードライバーの体勢。

 これをリバースで切り返した藤田はダイヤル固めで回していく。ショートタイツを脱いでアンダータイツ姿になった葛西は、ボードから画鋲を全部出すと、その上に垂直落下式リバース・タイガードライバー。しかし自らも画鋲の山に尻から落ちてしまい悶絶。
 それでも葛西は藤田の両腕をクロスすると腕サソリ固めを決めていってギブアップを奪った。勝った葛西は「オイ、藤田ミノル。いや、今日は藤田ミノル先輩と言わせてもらうよ。デスマッチがやりたくなくて古(いにしえ)の団体辞めたのに、なんで? なんで? よりにもよってこの形式で俺っちと闘おうと思ったんですか? その答えを聞くまでは靴を履いて家に帰れませんよ」とマイクアピール。

 マイクを持った藤田は「バカになったつもりだったけど、一筋縄にはいかなかったなぁ。さすがデスマッチのカリスマだよ。去年の暮れに宮本裕向とデスマッチやったよな? 凄かったよ。今日だってよ、俺じゃねぇ誰かと、どこかの団体で出来るかもしれない相手とデスマッチやろうとしただろ? それを聞いて思ったんだよ。ここはフリーダムスのリングなんだよ。どこかの団体で出来る相手とデスマッチとやったってしょうがないだろ! ハッキリ言うぞ、フリーダムス。デスマッチのカリスマを持て余してんじゃねぇのか? だから俺が裸足の画鋲デスマッチを選ばせてもらったんだよ! 俺はデスマッチを求められてないのかもしれない。でもセコンドよく聞いておけよ! もしデスマッチのカリスマを持て余してんだったら、俺がいつでもやってやるぞ! 葛西純興行やるなら俺が相手に名乗り上げてやる!」と言い放つ。
 痛いので早くリングを降りたい藤田だが、「ちょっと待って!」と引き止めた葛西は「先輩の声がガラガラ声だからイマイチ何言ってるか分からないけど、あんたのプロレス愛、充分に伝わったよ。先輩がそう言ってくれるなら、2回でも3回でも4回でもこの形式でやりましょうよ!」と言うと、藤田と熱い口づけを交わし、場内からは大「ミノル」コールが起こった。