バトル・ニュース

第17回『リング下の戦い』

お帰りなさいませお嬢様旦那様。
プロレス格闘技マスコミ7年目かつ現場最年少の執事記者つばさです。

今回は、普段試合が行われているリング上とは違う所で行われている戦いについて少し書いてみいたいと思います。

 普段お客さんが試合を見ている時は、当然ですが皆選手を見ています。その真下、リングサイドで普段僕らはカメラを持って撮影しているわけです。
 普段会場に来られている方も、目の端には写っていると思います。

 ではそこにはどんな戦いがあるのか・・・

 当然ですが、試合をしている場所で撮影しているので、選手と至近距離です。
 つまり攻撃範囲内です(・・・)

 相手の技を避けて場外に逃げようとした選手がいたならば、一瞬で判断して自分も避けないと追突します。
 ロープやコーナーから落ちてきた選手を目で追ってたら潰されます。
 デスマッチの凶器はエプロンにゴロンゴロンしてます。
 有刺鉄線とリングの間で撮影することもあります。
 選手を叩いて割れた蛍光灯はだいたいエプロンめがけて吹っ飛んできます。

 命がけ!

 選手だけに気を取られていると、レフェリーがカウントを叩く時にロープ外に足を伸ばすことがあるのでカメラを蹴ることもあります。選手に気を取られていると対応の遅れが命取りになるのです。

 ここまでは見ている人なら気付く所でしょうが、自分が1番気を抜いてはいけないと思っているのは
「エプロンにみぞおちを乗せない」
ということです。

 どういうことかというと、サードロープの下から撮影しているので基本上半身はマットに付いた状態になります。
 その状態で、リング中央でボディスラムなどを選手が行った場合、リングは鉄の板ではなく多少しなる材質で出来ているので叩きつけられた選手の場所は一瞬凹みます。
 凹む場所ができるということは凸る場所ができるということでもあるので、じゃあどこが凸るのかというと1番端ですよね。つまりエプロンが一瞬数ミリ跳ね上がるわけです。
 その状態で上半身をエプロンに乗せていると、跳ね上がったリングの端がみぞおちにクリティカルヒットし一瞬息ができなくなることがあるのです!
 ジュニアならまだ耐えられるのですが、昨日行われた高山対関本などヘビーの戦いの最中に選手が叩きつけられた反動が来ると肋骨が折れたかと錯覚するほどに衝撃が来る時があります・・・

 試合中なのでその場でうずくまるわけも行かず淡々と試合を撮り続けるわけですが、本当にきつい時はきついです。

 また、戦っている相手はリングや選手とのタイミングだけではなく、同じリングサイドにいる人でもあったりします。

 ムービーのカメラを構えている人は当たり前ですがあんな大きいカメラを担いで試合を見ているので、周りの状況を教えるためにも基本後ろにカメラから伸びたケーブルを持った子が一人ついています。
 その子が横にスチールカメラマンが居ることをムービーの人に教えそこなったら、そのムービーのカメラが頭に直撃することもあります。

 また同じスチールカメラマンも、皆いい場所から撮りたいので、ポジション撮りで相手の頭を潰したり肘打ちを入れてどかしたり掌底を背中に叩きこんだり膝を入れてきたりする方もいます。

 実はリング下でもこういった戦いが起きているのです!


 そしてこの記事を書こうと思っていた昨日、エルボーなどで選手の口から飛んだガムがリング下に落ちたらしく、帰りの電車で自分の膝に付いているのを発見・・・
 リング下は常に緊張の連続だと再確認。気を抜いたらヤラれる!

 僕も7年やっているので、バラモンのお告ゲルやパウダー攻撃、選手の血や汗、大仁田やTARUさんの水、画鋲、有刺鉄線、蛍光灯、毒霧などひと通り流れ弾をくらっています。

 その中で一番きつかったのは新木場の大会で生魚を凶器に使った選手がいて、その生魚が飛んできて服に直撃した時でした。
 その興行中ずっと自分が生臭い。帰りの電車でも生臭い。
 24時過ぎに一人洗濯機を回すことの虚しさ・・・

 ウニとかもありましたが、ナマモノはやめましょう!ほんとうに、ほんとうに匂いがきついです!

 まあそんな感じで、プロレスカメラマンの苦労をお送りしました・・・


 次回書いて欲しいネタなどありましたらTwitterで募集してますので、お気軽に下のアカウントまでリプよろしくお願いします!