バトル・ニュース

第9回『情報発信ツールでプロレス界の外へ〜前編〜』

 お帰りなさいませお嬢様旦那様。
 プロレス格闘技マスコミ7年目かつ現場最年少の執事記者つばさです。

 今回は、前回のコラムの最後に書いた『SNSツールなどの落とし穴』について掘り下げたいと思います。

 まずツールについてですが、以下のように種類分けできます
『1』・Facebook/Mixi/ブログ
『2』・Twitter
『3』・ニコニコ生放送/Ustream/Stickam/ツイキャス
『4』・メルマガ/Line
『5』・ニコニコ動画/Youtube

 そして業界の外への情報発信について一番大事なキーワードとして『フィールド』と『何(誰)がコンテンツなのか』という2つを念頭に置きます。

 前提を書いた所で本題です。

 まずWEB系のツールを使う点でまず一番初めに考えるのは『誰が見るか』です。
 「WEB系なんだから不特定多数の人間だろう」と考えて投げっぱなしをきめる人が案外多いのですが、読ませる相手を考えない限り発信して効果が上る可能性は分の悪いギャンブルです。ましてなんの仕掛けもしなければただの独り言です。

 まず1番落とし穴にはまりやすいのは『2』のTwitter。ファンの声を直接聞くことができ、情報の拡散性が高く、情報を収集するツールとしては優秀です。
 ですが、情報の流れる速度が早く、拡散性はフォロワーに依存し、普及率はだいたい40%というデメリットがあります。

 どういうことかというと、Twitterをやっている40%の層の中で自分の発言に興味がある人がその発言が表示されている瞬間にアクセスしていないと発信した情報はユーザーに受信されないという事です。感覚的にはTVCMと同じですね。

 そしてこれが一番困ることなのですが、数千程度のフォロワーだと基本コアファンへの発信となり新規層に届きません。
 そもそもTwitterというのはこちらから他のアカウントへ突撃し交流して行かないと全く業界の外と交わらないツールなのですが、そこに気づかずこのツールに業界の外への発信を依存していると完全にドツボにはまることとなります。
 自分が他の業界の人に突撃してもらえるほどのコンテンツであるという人であればいいのですが、それが出来る人が沢山いるのであれば今のプロレス界こうはなっていません。

 ちなみにBOT(自動投稿ツール)を使うのは基本論外です。ビッグマッチなどの重要な情報を拡散させたいために日程をBOTでつぶやかせるのはしょうがないとは思いますが、挨拶などをBOTに任せるというのは『売店でお客さんが来た時に相手をするのが面倒だからTシャツの自動販売機を置いておこう』という事です。読み手が人である限り、リアルであれネットであれ、そこは人として気をつけなければなりませんね。

 Twitterでのいい例として、先日DDTがTBSの『この顔がすごい』に出演したことでTwitterのホットワードになりました。
 プロレスを知らない一般層にまで「DDTって何?」という興味を沸かせるまでにいたり、そのコンテンツ力とDDTファンの拡散力の強さを示しました。
 このように業界の外の人間に情報が波及した時、発信側として考えなければいけないのは『TV→Twitter』と『Twitter→Twitter』という2つのユーザーの動きです。
 
 この場合『TV→Twitter』であれば「DDTプロレスは○○です!」が正しいです。問題は『Twitter→Twitter』で、「何かTL(タイムライン=フォロした人の発言一覧)に流れてきたけどなにこれ?」となった人や、「なんとなくTLの中に存在していて意識していない人」に対するアプローチとして「プロレスです!」とした場合「プロレスって何?」or「興味ないや」となりまずスルーされます。

 人間は大量の情報がある時知っている単語や興味のあるモノを選別する動作を脳が行なっています。なので一般的な人が知っている単語、今回の場合飯伏がイケメンとして紹介されていたので「イケメンが沢山出るイベント」や「日本武道館や両国国技館でイベントしてる団体」などをTwitterの情報に含めて発信することで、偶然TL上に流れてきた人の目に留まる効果が見込めます。
 自分が好きな団体にそういうチャンスが巡ってきた場合、是非ファンの人は特徴を捉えその瞬間を逃さず拡散していってください。
 ただし、全く関係ないワードを入れるのはマイナスイメージとなり逆効果になってしまうので当然禁止事項です。

 そしてハッシュタグ(#○○)についても触れておくと、簡単に言ってしまえば「まとめ」なので、基本的にそのジャンルに興味がある人しか押しません。
 何があったかを知るには便利なのですが、情報を拡散するために使用する場合には広い意味でのハッシュタグをつけて発信しなければいけませんね。
 上の例で行くと「飯伏幸太 #イケメン」や「両国国技館 #墨田区」のような意味合いです。

 Twitterでの情報というのは『流れていくもの』なので、Twitter単体での発信は効果が半減するのは当然です。そこで出てくるのが『1』・『3』・『5』のツールになるのですが、長くなってきたので次回そのあたりを書いていきたいと思います。

<今回のまとめ>
・Twitterを使用しているのは一部の層
・読み手はWEBの架空の人物ではなくリアルな人
・拡散力は自分のコンテンツ力
・情報発信はターゲット層の目に付き興味をひく単語で
・『団体というコンテンツでTVというフィールド』・『選手というコンテンツでイケメンというフィールド』・『興行というコンテンツで開催地域というフィールド』など多角的視点で『フィールド』と『誰(何)がコンテンツなのか』を考え、そのフィールドの読み手(受信側)へアプローチ(発信)をする