バトル・ニュース

第7回『プロレスはその人の人生でありドラマである』

 お帰りなさいませお嬢様旦那様。
 プロレス格闘技マスコミ7年目かつ現場最年少の執事記者つばさです。

 本来は昨日更新なのですが、どうしても17日に新木場にて行われた『ガンバレ☆プロレス旗揚げ戦』を終えた後のテンションで書きたかったので1日遅らせていただきました。

 今回のコラムの題名にもなっている『プロレスは人生』・『プロレスはドラマ』という事についてですが、前回のコラムで書いた『プロレスを知らない世代へ伝えるときの問題点』にも関わってきます。

 プロレスを全く見たことがない世代が初めてプロレスを見た時、「人間は初めて見たものを基準とする」と前回書きました。
 つまり、そこからその人の人生に『プロレス』が関わってくるわけです。

 よく選手が「あのベルトは俺のものだ。返してもらう」という発言をしますが、この言葉に1番同意するのはその選手がチャンピオンだった時代にその団体を見始めた人です。
 棚橋がIWGPチャンピオンである時に新日本を見始めた人にとってみれば、IWGPのベルトは『棚橋のベルト』というイメージがつきます。
 つまり現状は「オカダがベルトを取り返した」ではなく「オカダがベルトを奪った」となりますね。

 ミル・マスカラスが先週NOSAWA論外とタイトルマッチを行い、その二日後ゆずポンマスクとタッグを組みミックスド6人タッグマッチを行いました。

 全盛期を見てきた人からは「昔より全然動けないけど、今でも試合をしている姿を見れるのはありがたい。生きる伝説だ」という感想を聞き、初めて見るファンの方からは「おじいちゃんが頑張ってたけどあれで終わっていいの?」という声が聞こえました。

 その人の人生にどのタイミングでプロレスが関わってきたかによって、ここまでの差が出てしまう・・・

 つまりプロレスは『毎回が第1話の常に更新し続けるドラマである』とも言えます。

 そしてレスラー側にもドラマがあります。新人時代があり、初めてのタイトルマッチ、同期とのライバル対決、先輩から怒られた日々、他団体との対決・・・
 それがその選手の人生であり、青春なのです。

 唐突に、今回のコラムの結論は『歴史に囚われるな』ということなのですが、なぜここで結論を出したかというと、冒頭にも書いたガンバレ☆プロレスについてどうしても触れたいからです!

 つまりここから下はガンプロを見た後に追加した文であり、その時のテンションになります。

 まず『ガンバレ☆プロレス』とはユニオンプロレス2・3新木場大会で、DDTの石井慧介に敗れたためユニオンを退団した大家健が『プロレスをもう一度メジャースポーツにする』をスローガンに設立する新団体。大家は2・17DDT後楽園ホール大会で高木三四郎から設立資金とした渡された1万5000円を使わずに、3・6南海記念診療所にてプレ旗揚げ大会を行いファンに「旗揚げしていいか?」を投票にて問う。その結果『旗揚げしてもいいに69票、旗揚げしちゃダメに3票』入り、大家は「反対票があるので解散する!」と言うもワンダーマンが旗揚げを信じて4・17新木場を抑えていたため、その心意気を受けて旗揚げとなった団体である。
(試合などの詳細はバトル・ニュースで)

 「自分はダメな大人だ」・「もう一度頑張りたいんだ」・「自分を変えたい」、そんな言葉が多く出てくる団体だが、その言葉に偽りなく本気で頑張っている姿が伝わってくる興行・・・「もう一度メジャースポーツにする」と断言する様はカッコイイとさえ思えてくる・・・

 そしてこの団体は僕にとっての「プロレス」という名のドラマなんです。

 本当に人生に絶望して、本気で人生を終えようとしていた時、ふとしたきっかけで終わっていたであろう時に色んな周りからのあれこれを突っ切って取材をしたのが『学生プロレスサミット2008』でした。

 その時僕はこの業界にいながらも大学生、つまり同い年の人たちが『学生プロレスサミット』という歴史を復活させた瞬間をどうしても取材したくて、伝えたくて、色々な業界的なあれこれに反発した。

 そしてそこで見た世界は、すごくキラキラしていて、確実にプロレスで、青春で、仲間の素晴らしさや未来への期待や、鬱屈した思いや嫉妬や逃避や自暴自棄が混ぜ合ったものすごく人間臭い生のその時にしか見られないドラマだったんです。

 今でも集合写真を撮った時の全員の楽しそうな、やりきった感じの表情が忘れられない、今まで色んな興行を撮ってきたけれど1番脳裏にやきついているのは確実にこの1枚だと言える・・・



 そんな、大学生活が全く青春じゃなかった自分にとって青春になったこの時を、今成夢人はガンプロの会見で「俺達の物語は終わっちゃいねぇんだよ!俺たちは運命の奴隷なんだ!だけど!だけど!俺達の物語はこれから続くんだ!学生プロレスが!青春が一番だったなんて言わせねーぞ!今オレたちの青春が一番なんだ!これからその青春を更新するぞ!判ったか!」」と、あの時の続きを見せてくれるとはっきりと宣言してくれた・・・この一言が、自分にとってどれだけ嬉しくてどれだけ色んな事を頑張ろうと思わせてくれたか!

 大家健は「お前らプロレスに救われてるんだろ!」とガンプロで叫んでいます。僕は間違いなくこの学生プロレスサミット2008で救われ、つまり今ガンプロで頑張っている金的桜ヶ丘(今成夢人)やエロワード・ネゲロ(冨永真一郎)に救われて、この業界に居て今も頑張っているんです!

 選手が頑張っていて!マスコミも頑張っていて!本気でプロレスを広めようと頑張って!その頑張りが色んな人に伝わってほしい!この頑張りは、初めて見た人にも伝わるし、その人が何かに挫折したり何かにぶつかっているなら絶対にこのプロレスは力になる!

 現場のマスコミで最年少という事は、この世代のドラマを上の世代と比較せず、地上波があった頃と比較せず伝えられる記者が今は僕しかいないということなんだ!だから頑張る!今が素晴らしいと伝えるために!過去と比べてどうこうじゃなく、今ここに輝いているプロレスが沢山あるんだという事を!

 頑張れば!頑張れば!頑張れば!きっと何かが届くから!全員にじゃなくても!誰かには届くから!

 最後に!ガンプロ旗揚げ戦の試合後インタビューで大家さんが言った言葉を掲載し!今回のコラムをしめたいと思います!!

 「会場に来た皆が仲間だ!確かにな!この紙面マスコミを通して見てる奴お前らも皆仲間だな!会場に来い!会場に来い!会場に来い!そしたら!そしたらこのプロレスが!メジャースポーツに!メジャースポーツに!メジャースポーツになるのに!一歩近づくんだよオイ!なぁ!俺達の!俺達の!俺達の力だけじゃ!全然たりね―んだ!判るか!?判るか!?お客さん!お客さん!お客さん皆の力があって、俺達も一生懸命頑張るよでもな、お客さん、お前たちも一生懸命頑張ってくれ。俺達は!毎回毎回死ぬ気でやる。だからお客さん!お客さん!お客さん!あなた方も!あなた方も!一生懸命!一生懸命応援して!見に来てください!」