バトル・ニュース

第2回『プロレス×アニメ・ゲームの可能性〜キン肉マン後の現状〜』

 お久しぶりですお嬢様旦那様。
 プロレス格闘技マスコミ7年目かつ最年少の執事記者つばさです。

 突然ですが、アニメとプロレス、遠いようで近いようで現在は遠いところにいる2ジャンルですが、この2ジャンルを組み合わせる可能性というものは存外あると思っております。

 古くは1979年〜1987年まで週刊少年ジャンプにて連載されていた『キン肉マン』は見事にプロレスと漫画・アニメの架け橋となり、多くの少年少女をプロレスファンにしたものだと聞いております。

 『キン肉マン』についてはプロレス業界に居ても「キン肉マンは面白かった」、「○○超人が」、「続編の二世は」と話題は尽きず、アニメ・ゲーム業界においても「ファイプロでキン肉マンキャラクター作ってみたんだよ」、「○○超人の技とかゲーム(アニメ)に出したい」などと話題は尽きません。

 2009年5月29日にJCBホールにて行われた『キン肉マニア2009』は、プロレス×アニメ・漫画の大会としては最高の舞台であり、超満員札止めのファンは誰ひとり不満なく帰路につき、その楽しかった思い出を周りと語り合ったことだと思います。


 冒頭でも書きましたが、キン肉マンは1979年〜1987年連載であり、当時10歳だった現役で見ていた少年少女は今や36歳〜44歳になっている事になります。
 プロレス業界のメインターゲット層と呼ばれる世代は、まさにその年代の方達であるわけですが、かつてパートナーだったアニメ・ゲーム業界はどうなってしまったのか?

 当時は熱い『燃え』だったものが、現在は『萌え』中心のビジネスへ。
 1975年に第1回が開催された『コミックマーケット』は今や3日間で60万人を超える来場者数を誇る世界最大規模のイベントへと変貌を遂げています。
 『ジャパニメーション』・『クールジャパン』と名前を変え、パリのジャパンエキスポには19万人、アメリカで行われている各地のイベントでは約5万人程度の来場者が来る文化へ。

 毎週火曜日夕方6時から放送されている『超速変形ジャイロゼッター』には車メーカーの「マツダ」・「三菱」・「光岡」・「日産」・「富士重工」・「トヨタ」が参戦協力し、実際にプリウスやGT-Rがロボットに変形して戦うアニメに。更に全国のゲームセンターでは筐体が置かれ、全国大会が行われるほどに成長。
 昨年放送されていた『輪廻のラグランジェ』というロボットアニメは舞台となった千葉県鴨川市と完全協力し、鴨川シーワールドなどでのイベントや、数多くのコラボレーショングッズを展開。
 同じく昨年放送された『ガールズ&パンツァー』という女の子が戦車に乗って戦うアニメは、舞台となった茨城県大洗町のお祭りの来場者数が例年は2万人のところ6万人まで上昇。

 と、ここまで書いた所で大抵のプロレスファン&業界人は『すごいけど、アニメなんてわからないからなぁ・・・』とスルーしてしまいます。
 コスプレ入場やアニメネタを盛り込んでも、アイドルとコラボレーションしても、ゲーム音楽の生演奏で入場しても『違うジャンルのもの』とスルーされてしまう事が多いのです。

 なので1例に上げた3作品をプロレスマスコミ的に書き換えると、

 毎週火曜日夕方6時から放送されている『超速変形ジャイロゼッター』の主人公は大のプロレス好きであり、部屋はプロレスのポスター等が張り巡らされています。主人公が乗るロボットの必殺技名となっている技はカズ・ハヤシの「ファイナルカット」に近しい物であり、第17話「爆走!デスマッチ!」では作中のヒールプロレスラー『デビル三世』の苦悩を描いたものとなっている。

 昨年放送されていた『輪廻のラグランジェ』というロボットアニメは、主人公の乗るロボットが第1話でバックドロップで敵ロボットを沈めた事で話題になり、舞台となった千葉県鴨川市と完全協力し2日間開催された『ラグりんまつり2012』ではZERO1が完全協力し、作中のロボット「ウォクス・リンファ」がマスクマンとして助っ人に登場。実際に試合も行われ大盛況となった。

 同じく昨年放送された『ガールズ&パンツァー』という女の子が戦車に乗って戦うアニメは、舞台となった茨城県大洗町の地元プロレス団体「ごじゃっぺプロレス」とコラボレーション。作中に「ごじゃっぺプロレス」のポスターが登場した他、あんこう祭りでは昨年3月にデビューしたご当地レスラー「海人戦士オーアライダー」のマスクを被ってバンダイビジュアルの宣伝プロデューサーが登場。さらに現在行われている大洗の街をめぐる「ガールズ&パンツァー」スタンプラリーの景品は、なんと「オーアライダー」と主人公の西住みほを使用した描きおろしコラボイラストステッカーとなっている。

 ここまで読んでみて、今の時代のアニメは『キン肉マン』の頃と比べて遠くなってしまっていただろうか?違うジャンルのものとしてスルーするものになっているでしょうか?

 「何をやっているのかよく判らない」という理由で数多くの若い人に見てすらもらえない現状を打破しようとしているプロレス業界が、「なんだかよくわからない」という理由で他ジャンルを嫌煙する現状がある。だがここに一つ、繋がれる業界があるんだと認識して欲しい。
 けっして遠くはなく、わからないジャンルではないと、もう一度パートナーになれる可能性を秘めているんだと。

 それが業界内やファンに伝わることを願い、僕は今後もアキバ系業界の打ち合わせでプロレスを押し、インタビュースペースで周りに冷たい目をされながらも選手が行ったアニメやコスプレネタ・ゲームネタやアイドルネタを拾い選手に質問を続けていこうと思います!