バトル・ニュース

2013/05/30


ドキュメンタリー映画『HYBRID』

 29日、都内某所で今年で創立20周年を迎えるパンクラスのドキュメンタリー映画『MMA ドキュメンタリー HYBRID』の試写会が行われた。
 この『HYBRID』は今年3月17日にディファ有明で行われた『パンクラス246』に参戦した選手の中から何人かの選手にスポットを当てた日本総合格闘技界初のドキュメンタリー映画。

 この手の映像を見るといつも思うのだが、雑誌などのインタビューでの活字よりも、やはり映像でその選手の声や表情がついてしゃべっている姿が見られるほうが、何倍も見ている側にその選手の人となりが伝わるものだ。
 まぁ活字には活字の良さがあるのだが、その選手のある程度のキャラクターだったり、人柄だったりを含めた“人間ドラマ”がこの映画を通じて見ている側に伝われば、次にその選手の試合を見るときに、映画を見る前よりも何らかの思い入れを込めて見られるようになるだろう。

 また、山本“KID”徳郁の愛弟子として知られる山本篤や、ポスト魔裟斗の一人といわれた日菜太といった、数年前まで地上波のゴールデンタイムで放送されていた格闘技のメガイベントに出場していた選手も出て来るのが、そういった選手が「格闘技じゃ食えない」なんていうシーンもあったりする。
 いまだに格闘技(総合格闘技とかK−1とか)と聞くと、大会場でのメガイベント、派手な演出、多額のファイトマネーみたいなイメージを持った人も多いと思うが、この映画の中では「せめてチャンピオンクラスの人間は格闘技だけで食べられるようになれば……」みたいな言葉も出て来る。

 つまり日本格闘技界の現状はそういうことなのだ。もうファイトマネーが高騰するメガイベントはない。例えばパンクラスは、ディファ有明での定期的な大会開催が近年ようやく根付いた。選手たちは別の仕事をしながらも好きな格闘技を続けるため、そのリングに上がるため、どうにか上を目指そう、チャンピオンを目指そう、海外での大きな大会を目指そうと頑張っているのだ。
 日本のボクシングでも似たような話を聞くし、そういうハングリー精神みたいなものも必要なのかもしれない。だが、とにもかくにもいろいろな面で日本の格闘技界は“厳しい状況”だということを知ってもらうというのが大事のような気がする。

 オリンピックの公式競技から外されかけたレスリングと一緒で、より多くの人、ファン以外の人たちにも、今どういう状況にあるのかを知ってもらえれば、チケットを買う人が1人でも増えるかもしれないし、協賛してくれる企業が出て来るかもしれない。
 何よりこういうドキュメンタリー映画みたいなものが新たなビジネスモデルとして軌道に乗れば、出資する企業にとっても、格闘技イベントを主催する団体にとっても、そして選手にとってもきっといい方向に向かうような気がする。


PANCRASE(パンクラス)
MMA ドキュメンタリー HYBRID

<公開日>
2013年6月1日(土)〜6月7日(金)
※1週間限定上映

<劇場>
シネマサンシャイン池袋(東京都)
ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都)
109シネマズMM横浜(神奈川県)
109シネマズ名古屋(愛知県)
ワーナー・マイカル・シネマズ茨木(大阪府)

<料金>
全国共通鑑賞券2,000円(税込)

<チケット>
チケット発売中〜5/31(金)まで
イープラスまたは全国のファミリーマート店内のFamiポートにて
※6月1日(土)以降は各上映劇場の窓口およびWEBサイトにて当日券を発売いたします。

企画:スマッシュ パンクラス事業部
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

パンクラス オフィシャルサイト
http://www.pancrase.co.jp/

映画の詳細はライブ・ビューイング・ジャパンオフィシャルサイトへ
http://www.liveviewing.jp/pancrase/