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2011/08/10


お祭りの“お土産”に期待!

 9日に新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアのメジャー3団体で行う東日本大震災復興支援チャリティプロレス『ALL TOGETHER』(8月27日、日本武道館)の全対戦カードが発表された。
 メジャー3団体に所属選手に加え、それぞれの団体にレギュラー参戦しているフリーの選手や他団体の選手も出場するため、総勢80名出場で全10試合、シングルマッチはなしという大ボリュームだ。

 カードが発表され、ファンの反応も様々だが、今回のオールスター戦は大前提としてチャリティプロレスであり、メジャー3団体が中心になってお祭り的な大会を行って、義援金をたくさん集めようという趣旨にもと行われる大会だ。
 純粋にオールスター戦としての興行を考えるなら、例えば若手同士のバチバチとして闘いがあったり、団体の看板が懸かったシングルマッチがあったりと、もっとメリハリがついているほうが“見やすい”かもしれない。

 だが、メジャー3団体が集まってお祭りをやろう、しかもチャリティ興行だという以上、選手は基本的に全員出たいはずだ。普段ヒールだからって「チャリティ? そんなもん出てられるかよ!」よりも、「チャリティ大会だろうが何だろうが、俺が出てメチャクチャにしてやるよ!」のほうがいいだろう。
 だから、基本的に全選手+レギュラー選手を全部出すことを前提に、どこかの団体が割を食うようなマッチメークは避けなければならない。これはなかなか骨の折れる作業だが、そう考えて改めて発表されたカードを見てみると、それぞれに見どころのあるよく考えられたカードが並んでいると思う。

 こういうカードなら興行全体よりも、「うわー、俺の好きなあの選手があの選手と組むのか! 見たいなぁ」とか「おぉ、あの選手とあの選手が絡むのか! 気になるなぁ」というカードが1つ2つは出てくるファンが多いんじゃないだろうか?
 しかも、恐らく『ALL TOGETHER』を見れば、いま各団体で“光っている”選手が分かってくるはずだ。メインに出場する棚橋(IWGP)&諏訪魔(三冠)&潮崎(GHC)の三大チャンピオンはもちろんのこと、鈴木軍や飯伏、Apollo55やNO MERCY、さらにKENSOやヒザオ・サイトーのような選手が場内は沸かせるような活躍をするのは必至。

 つまり『ALL TOGETHER』は現在進行形のメジャープロレスをお披露目する場でもあり、『ALL TOGETHER』を見ればいまの日本プロレス界のど真ん中が分かるということだ。
 個人的に気になるのは、『ALL TOGETHER』後の展開だ。『ALL TOGETHER』はあくまでもお祭りであり、点で終わっていいものなのか、それともこれをキッカケに新たな展開を生むのか?

 例えばメインで激突する棚橋とKENSO。かつてキング・オブ・ザ・ヒルズというタッグチームを組んでいた両者が久しぶりに接触するわけだが、再会はこの一度きりなのか? 高山と大森のノーフィアーがまさかの復活をするが、お祭りだからということで1試合限定の復活なのか? デヴィット、田口、鼓太郎、KENTA、KAI、勝彦といったJ−CUPでも実現しなかった魅力的なジュニア勢の顔合わせもNEXTはないのか?

 チャリティということもあり、お祭りを大いに盛り上げるのも大事だが、せっかくこうしてメジャー3団体が一堂に会するのだから、ぜひ“その後”につながるようなターニングポイント的な大会になることを期待する。